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プロジェクトアリストテレスとは?心理的安全性の重要性と可視化ツールをご紹介

近年、多くの企業が「チームの生産性をどう高めるか」「成果を出し続ける組織をどうつくるか」という課題に直面しています。個々の能力やスキルを高める取り組みは進んでいる一方で、思うように成果が出ない、チーム内のコミュニケーションが停滞していると感じるケースも少なくありません。

こうした背景の中で注目されているのが、Googleが実施した「プロジェクトアリストテレス」です。

本記事では、プロジェクトアリストテレスの調査内容をもとに、Googleが定めたチーム評価の観点・指標、効果的なチームに共通する5つの要因を解説します。

さらに、その中でも特に重要とされる「心理的安全性」に焦点を当て、アンケートだけでは把握しきれない課題や、コミュニケーションの状態を可視化する手法についてもご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.Googleの「プロジェクトアリストテレス」とは
    1. 1.1.Googleが定めるチームを評価するための4つの観点・指標
    2. 1.2.効果的なチームに共通する5つの要因
  2. 2.アンケートだけではわからない心理的安全性
  3. 3.心理的安全性に関わるコミュニケーションの状態を可視化するツール『Baoble(バオブル)』
  4. 4.まとめ

Googleの「プロジェクトアリストテレス」とは

Googleは、社内のチームの生産性やパフォーマンスを向上させるために、「どのようなチームが最も成果を出せるか」を科学的に分析するプロジェクトを行いました。それが「プロジェクトアリストテレス」です。

本プロジェクトでは、チームの成功要因や評価指標を徹底的に調査し、効果的なチーム作りのヒントを明らかにしています。

ここでは、Googleが定めるチーム評価の観点と指標を見たうえで、効果的なチームに共通する要因についてご紹介します。

Googleが定めるチームを評価するための4つの観点・指標

Googleの「プロジェクトアリストテレス」では、チームのパフォーマンスを評価するための以下の4つの観点・指標が設定されています。

マネージャーによるチームの評価

リーダーがチーム全体の働きぶりや協力体制をどのように評価しているかが重視される

チームリーダーによる評価

日々の業務の進め方や成果達成度に対するリーダー目線の評価が行われる

チームメンバーによる評価

互いの貢献度や協力姿勢をメンバー自身がどう感じているかを測定する

四半期ごとの売上ノルマに対する成績

客観的な成果指標として取り入れられ、総合的にチームのパフォーマンスを判断する

これら4つの観点・指標は、チームのパフォーマンスを多角的に評価するための基準です。マネージャーやチームリーダーの目線だけでなく、メンバー同士の評価や実際の成果も加えることで、チームの強みや改善点を総合的に把握できます。

つまり、単に売上や結果だけで判断するのではなく、チームの協力体制やコミュニケーションの質、個々の貢献度まで含めて評価することで、チームの状態や働きやすさ、成果の出し方を正確に理解するための枠組みとなっています。

効果的なチームに共通する5つの要因

プロジェクトアリストテレスの調査から、効果的なチームには共通する特徴があることが明らかになりました。成果を上げるチームは、単にメンバーの能力が高いだけでなく、働き方や関係性、目標への向き合い方に一定の共通点があります。

ここでは、特に重要とされる5つの要因をご紹介します。

1.心理的安全性(Psychological Safety)

効果的なチームの最も重要な要因のひとつが心理的安全性です。これは、メンバーが自分の意見やアイデアを自由に発言でき、失敗や反対意見を恐れずに行動できる環境を指します。

心理的安全性が高いチームでは、メンバー間で率直な意見交換が行われ、問題や課題が早期に共有されるため、改善や創造的なアイデアの実現につながります。

反対に、安全性が低いと、意見が抑制され、潜在的な問題が放置されやすくなります。

2.信頼性(Dependability)

信頼性は、チームメンバーが自分の役割を確実に果たし、約束や期限を守ることができる能力を指します。効果的なチームでは、メンバー全員が責任を持ってタスクを遂行することで、ほかのメンバーが安心して仕事を任せられる環境が生まれます。

この信頼関係があることで、チーム全体の効率や成果が向上し、問題が起きた際にも互いにサポートし合いやすくなります。

信頼性は、チームの安定したパフォーマンスの基盤となる重要な要素です。

3.構造と明確さ(Structure & Clarity)

構造と明確さは、チーム内で役割や目標、責任範囲がはっきりしていることを指します。効果的なチームでは、誰が何を担当するのか、どの手順で作業を進めるのかが明確になっており、混乱や重複を防ぐことができます。

また、目標や期待がはっきり示されていることで、メンバーは自分の行動がチーム全体にどう貢献するかを理解しやすくなり、効率的かつ目的意識を持って業務に取り組むことができます。

4.仕事の意味(Meaning of work)

効果的なチームでは、メンバー全員が「なぜこの仕事をするのか」「何を目指すのか」という目的意識を持ち、やりがいを感じられる環境があります。しかし、チーム力が欠ける背景には、目標やミッションといった“意志の共有”が十分に行われていないことが少なくありません。

日々のタスクや進捗管理だけでは、メンバーが頑張り続ける理由が見えず、本来必要な問いが置き去りになってしまいます。

これらが共有されて初めて、メンバーは自身の役割の重要性を実感し、やりがいを見出せます。しかし現場では、「どうせすぐに異動でメンバーが入れ替わる」「コミットしても意味がない」といった空気が生まれやすく、組織が本質を見失うこともあります。さらに、トップが一方的に「〜すべき」と指示するだけでは、メンバーは仕事の意味を腹落ちさせられず、やらされ感が強まります。

本来は、メンバー同士が対話を通して「何のためにやるのか」を共有し、方向性を揃えることが重要です。そのプロセスをリーダーが支えることで、チームは本来のやりがいを維持できます。反対に対話が失われ、「辞めたいなら辞めればいい」といった質の低いコミュニケーションが続くと、最終的にメンバーは金銭的動機だけで働くようになり、本来の意味を失ってしまいます。

5.仕事のインパクト(Impact of work)

効果的なチームでは、メンバーが自分の仕事が組織や社会にどのような影響を与えるかを理解しています。自分の行動が成果や目標達成につながると実感できることで、モチベーションや責任感が高まり、チーム全体のパフォーマンス向上にもつながります。

反対に、仕事の成果や影響が見えにくい環境では、メンバーは「自分の貢献が意味を持たない」と感じやすく、やる気の低下や作業の形式化が起きやすくなります。そのため、リーダーは成果や影響を可視化し、メンバーにフィードバックすることで、仕事の意義を共有することが重要です。

アンケートだけではわからない心理的安全性

心理的安全性の高いチームには、いくつかの定量的な特徴が見られます。例えば、特定の人に発言が偏らずメンバー間の相互のやり取りが多いこと、うなずきや相槌といったポジティブなリアクションが頻繁に起きていること、会話のテンポが自然で滞りがないことなどです。

一方で、心理的安全性の重要性を理解していても、「測るのが難しい」と感じる現場は少なくありません。アンケート調査では一時点の感想しか把握できず本音が反映されにくいほか、雰囲気や非言語的な要素を捉えきれないという課題があります。その結果、「最近発言が減った」「空気が重い」といった感覚的な判断に頼りがちになります。

心理的安全性を正確に把握するためには、行動データなどを用いた定点観測が不可欠です。

心理的安全性に関わるコミュニケーションの状態を可視化するツール『Baoble(バオブル)』

『Baoble(バオブル)』は、対面でのコミュニケーションの状態を客観的に可視化するツールです。レコーダーで会話を録音し、音声解析を基に会話のやり取りの多さや双方向の割合、盛り上がりといった要素をグラフやレポートで可視化できます。これにより、これまで“何となく感じていた”話し合いの雰囲気やコミュニケーションの質を、数値や傾向として把握できるようになります。

主観に頼らず、発言の偏りや会話の流れ、参加者ごとの傾向を把握することで、心理的安全性や信頼関係の状態を分析し、改善につなげられるのが大きな特徴です。

例えば、会議で一部の人だけが発言している場合や沈黙が続く場面など、定量的なデータとして見える化し、 良質な対話や全員の参加を促す取り組みのヒントを得られます。

また蓄積したデータはダッシュボードで管理でき、人材育成や人的資本経営の改善にも役立ちます。

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まとめ

この記事では、Googleの「プロジェクトアリストテレス」をもとに、効果的なチームの条件や心理的安全性の捉え方、可視化の方法について以下の内容を解説しました。

  • プロジェクトアリストテレスは、「どのようなチームが成果を出すのか」を科学的に分析したGoogleの調査プロジェクト
  • チームを評価する際には、マネージャー・リーダー・メンバーの評価に加え、売上などの成果指標を含めた多角的な観点が重要
  • 効果的なチームには、「心理的安全性」「信頼性」「構造と明確さ」「仕事の意味」「仕事のインパクト」という5つの共通要因がある
  • 心理的安全性はアンケートだけでは把握しきれず、行動データによる定点観測や可視化が有効である

成果を上げるチームづくりには、単に個人の能力や結果を見るだけでなく、チーム内の関係性やコミュニケーションの質、仕事への意味づけを丁寧に捉えることが欠かせません。

そのためには、主観的な印象や一時的なアンケートに頼るのではなく、Baoble(バオブル)のようなツールを活用してコミュニケーションの状態を可視化し、継続的に改善していく視点が、これからの組織づくりにおいて重要になるといえます。

株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ』では、コミュニケーションの状態を可視化するツール「Baoble」のほか、ビズバンスJTB出張予約やビズバンスJTB経費精算など、企業活動を支えるさまざまなサービスを提供しています。出張手配や経費精算の効率化に加え、組織内コミュニケーションの改善に取り組みたい企業さまは、ぜひこれらのサービスを併せてご検討ください。

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