ロストバゲージは知っているけど「ディレイドバゲージ」って何のこと?
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海外出張や旅行の経験がある方なら、「ロストバゲージ」という言葉はおなじみですよね(経験はしたくないですけど…)。それでは「ディレイドバゲージ」ってご存じですか?
出張の周辺業務を効率化するための3つのポイントと、具体的な実施方法をご紹介します。
紛失よりも起こりがちなのは荷物の遅延
空港で預けたスーツケースが、到着地に届かない「ロストバゲージ」。飛行機への積み忘れや、乗り継ぎ時の積み間違い、タグの付け間違いで別の国へ運ばれてしまったりと、その原因はさまざまです。けれども多くの場合は、1〜2日で発見されて持ち主のところに戻ります。このように、本来の予定より荷物の到着が遅れることを「ディレイドバゲージ」といいます。
実際のところ、ロストバゲージは、荷物の紛失よりも、遅れてあとから到着する「ディレイド」のケースの方が多いのです。
荷物の持ち主から見ると、荷物が遅れることじたい大事件なのですが、航空会社側からすると、荷物を破損したり完全に紛失した場合の賠償と、荷物が遅れた場合の補償では、内容がまったく異なるので、「紛失」が認められるまでは、けっこう時間がかかります。
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遅延も6時間まではノーカウント!?
手荷物の到着が遅れた場合、航空会社は荷物の行方を捜してくれますが、その時点で、金銭的な補償は特にありません。なかなか見つからないときは、荷物が見つかるまでに、やむをえず購入した身の回りのものの費用をあとから補償してくれる場合もあります。海外旅行保険の「航空機寄託手荷物遅延等費用」でも、遅延が6時間以上でなければ補償の対象となりません。
「紛失」が認められて、なくなった荷物についての補償が受けられるのは1〜2ヶ月後。希望すれば、さらに捜索を続けることもできます。レアケースですが、何ヶ月もたって荷物が出てくる場合もあるのだそう。
以上を踏まえて、とるべき対策は?
預けた荷物がすぐに受け取れない可能性も踏まえて、機内に持ち込む荷物に、1〜2日分の着替えや洗面用具は用意しておきましょう。現地ですぐ使う仕事の書類・現金・電子機器などの貴重品も、必ず機内持ち込みに。
また、あとから荷物が見つかった場合に、スムーズに届けてもらえるように、現地での行程、滞在先ホテルの正式名と住所、電話番号、自分の会社の連絡先などを、英語で書いたメモを作っておくと安心です。係員が荷物を探しやすいように、スーツケースのメーカー、色、形、サイズなどを、英語や渡航先の言語で書いたメモを作っておくのもいいですね。スマホで写真をとっておくのもおすすめです。
行きの便での荷物の遅延は本当に困ってしまいますが、帰りの便の場合、遅れた荷物はあとから自宅や会社まで届けてくれるので、「重いスーツケースを引きずって帰らなくてすみ、意外とラッキーだった!」という声も…。これも、大事なものは手元の荷物に入れていたからこその感想ですよね。
備えあれば、憂いなし。みなさんも、万全の準備で海外出張にお出かけくださいね。
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