時差ボケの効果的な予防策&解消法
出張後、だるさや吐き気、昼間の眠気、逆に夜は眠れない……等、体の不調を感じたら、それは時差ボケかもしれません。時差ボケとは、5時間以上のフライトによってもたらされる体調不良のこと。そんな状態に陥らずスッキリとした気分でいられるよう、今回は、前もって打てる時差ボケ対策や帰国後の解消法などをご紹介します。
気分が悪い、頭痛がする…… 時差ボケの症状と原因
まず、時差ボケになるとどのような症状が生じるのか、具体的に見てみましょう。
☑体や気分がだるくなる。
☑食欲がなくなる。
☑疲労感がある。
☑頭痛がする。
☑めまいがする。
☑昼も夜も眠気を感じる。
☑昼も夜も眠ることができない。
☑記憶力や注意力がなくなる。
5時間以上のフライトを終えて、1つでもあてはまるようであれば要注意です。
ではなぜ、このような症状が出てしまうのでしょうか。
私たちは基本的に朝起きて、太陽の光を浴び、ご飯を食べ、夜は眠る、という一定の生活リズムができています。しかし、時差ボケになるとその生活リズムが崩れていき、さらにそれによって自律神経も乱れます。体の機能をコントロールする自律神経がやられてしまえば、体調不良になるのは明らか。そのため、時差ボケ症状は、生活リズムが戻ることで解消されるのです。
シーン別 時差ボケの対策・解消方法
とはいえ、狂った生活リズムを正すのは難しいですよね。ちょっとした工夫で、時差ボケの対策は打てるものです。ぜひ実践してみてください。
まずは飛行機でできることから。搭乗したら、今が何時なのかをきちんと把握するため、時計を現地時刻に合せます。目的地の時刻を意識して過ごすことが大切です。
さらに機内でいつ寝るか、という判断も重要になってきます。朝着の便は到着ギリギリまで睡眠をとり、逆に夜着の便はホテル到着後に眠れるよう、はじめに寝て、後半は起きているよう心がけましょう。眠れないときはアイマスクや耳栓を駆使してみてください。
また、機内食は到着地の時間を計算したベストタイミングで出されるため、提供された時間通りにいただくことをおすすめします。これも生活リズムを正すための秘訣です。
次に目的地まで「東回り」で行くのか「西回り」で行くのかによっても時差ボケの症状と対策はかわってきます。というのも、「東回り」は時差によって夜が短く太陽が出るのが早いため、「早寝早起き」をすることで生活リズムを正し、反対に、「西回り」は夜が長くなるため「遅寝遅起き」をするのです。睡眠をコントロールするだけでもずいぶん変わってきますよ。
帰国後、眠いからといって延々と寝てしまうと時差ボケが長引いてしまいます。出張前と同じ生活を過ごすためにも、日光を浴びて、適度に運動しましょう。
いかがだったでしょうか。
眠れないからといって、お酒や睡眠薬に頼っては治るものも治りません。正常な生活リズムを取り戻し、時差ボケ知らずな健康体で仕事に臨みましょう!