
JTBビジネストラベルソリューションズがお届けする~2024年最新フランス パリでのビジネス滞在の最先端~
こんにちは!JTBビジネストラベルソリューションズです。今回は弊社社員が実際に体験したフランス パリでの出張内容をもとに、これからご出張される方々に向けて、快適な欧州出張をサポートする情報をまとめました。エールフランス/KLMオランダ航空の利用やヒルトンホテルでの宿泊体験を含め、ビジネス渡航に役立つ実践的な情報をお届けします。
※本コラムは2024年11月末時点の情報を元に作成しています。
フランス最大の都市パリ
フランスの首都パリは、世界中の人々を魅了し続ける「光の都」として知られています。セーヌ川が流れるこの美しい都市は、人口約215万人、面積約105平方キロメートルの規模で、フランス北部に位置しています。
<現地で役立つ情報>
・通貨:ユーロ (1ユーロ:167円)※渡航時
・日本との時差:約8時間※サマータイム実施期間は7時間
・気候、季節:日本とほぼ同じ。
・電圧:電圧は220V。プラグはCタイプもしくはSEタイプ。
・観光情報:主要観光地へは地下鉄、バスにて移動可能。
私たちの旅程
私たちは今回エールフランス航空を利用して、パリ(フランス)へ渡航しました。エールフランス航空は1933年に複数の航空会社が合併して誕生し、フランスの国営航空会社として発展しました。シャルル・ド・ゴール空港を拠点に世界各地への路線網を構築しています。
●スケジュール
■往路
25/01/24(金)AF281 羽田 09:05 ー シャルル・ド・ゴール 15:55
■復路
25/01/27(月)KL1404 シャルルドゴール 09:45 ー アムステルダム 11:10
25/01/27(月)KL861 アムステルダム 14:45 ー 成田 11:45 ※翌日着
羽田空港出発
羽田空港からエールフランス航空を利用して出発する場合は、「羽田空港第3ターミナル 3階 Jカウンター」を利用しました。
<チェックイン手続き>
チェックイン方法①:有人カウンター
有人カウンターでのチェックインは混みあう可能性もありますので、お時間には余裕をもってチェックインに向かわれることをオススメいたします。

チェックイン方法②:自動チェックイン機
「第3ターミナル3階Jカウンター」に設置されている自動チェックイン機からのチェックインができ、エールフランス航空スタッフによるチェックイン・荷物預入の画面入力に対してサポートがございます。ベルトコンベアでの荷物預入が可能なので、保安検査場では軽装で手続きが可能です。

チェックイン方法③:アプリ
エールフランス航空では、アプリを活用して30時間前からオンラインでチェックインを行うことが
可能です。オンラインチェックインだけではなく、下記サービスをご利用いただけます。
・座席指定、有料サービスの事前購入(超過預け荷物、スポーツ用品、ペット)
・スマートフォン内、ウィジットでの旅程表示&管理
・搭乗券をスマートフォン内、ウォレットにダウンロード
・アプリ内での新聞、雑誌、最新ニュースの閲覧

出典:エースフランス航空アプリ エールフランスとモバイル | エアフランス, 日本
<チェックイン後の流れ>
① 保安検査
機内持ち込み手荷物などの検査
② 税関
③ 出国審査
パスポートを機械に読み込ませ、顔写真の登録を行い終了
※出国スタンプが欲しい場合は出国審査後に有人カウンターでもらえる
④ 搭乗ゲートに移動
出国審査を抜けると免税店やレストランなどあり
出発ゲートによっては移動に時間がかかる場合もあるので注意が必要。
<フライト>
今回の往路羽田空港→シャルル・ド・ゴール空港はAF281のプレミアムエコノミークラスを利用しました。
エールフランス航空のプレミアムエコノミークラス
ゆったりとした空間となっており、長時間のフライトでも疲れを感じさせない座席となっていました。クッションやブランケットも設備されていて、お休みいただくこともできます。座席に備えられているポーチには、歯ブラシやアイマスクなどのアメニティも完備されていました。

機内食
搭乗から約2時間後と離陸2時間前に機内食の配膳がありました。日本発ということもあり、和風なメニューで日本人にはピッタリだなと感じました!

フランス シャルル・ド・ゴール空港到着
<シャルル・ド・ゴール空港とは>
1974年に開港。当時は「パリ・ロワシー空港」と呼ばれていました。同年、フランス建国の父シャルル・ド・ゴール大統領にちなんで現在の名称に改称されました。現在では年間乗客数約7,000万人を誇る「ヨーロッパ第2位」、「世界第10位」の国際空港として機能。世界300以上の目的地への就航を実現しています。

<シャルル・ド・ゴール空港到着後の流れ>
① 到着
② パスポートコントロール
③ 荷物受取
④ 到着出口:出口までの通路に税関あり(該当しない場合は立ち寄り不要)
日本からの直行便はK/L/Mゲートに到着します。

フランスからヨーロッパ諸国へ乗継を行う方へのゲートと、フランスへ出国する方のゲートが色分け
されており、迷うことなく正しいルートを辿ることができます。
左:黄色のゲート:ヨーロッパ諸国への乗継 右:紺色のゲート:フランスへ出国

<フライトの遅延、振替便>
フライト遅延により乗継ができない場合は、エールフランス航空側で振替便が設定されます。シャルル・ド・ゴール空港内設置機、またはエールフランス航空専用アプリにて搭乗券を出力することができます。搭乗するターミナルが変更となる場合は、空港内の鉄道を利用し移動します。
※有人カウンターは25年1月現在はKゲートのみ解放。

<その他施設案内>
・Train+Air
シャルル・ド・ゴール空港からフランス国内、ブリュッセルへ移動する鉄道を利用することができます。
鉄道カウンターにて手荷物を預けることもでき、非常に便利な移動方法でした。
鉄道チケットの発行方法は3パターンです。
① オンラインチェックイン時にアプリから発行
② エールフランス航空ホームページから発行
③ シャルル・ド・ゴール空港内、鉄道駅の端末で発行

・Yotel Air Paris(トランジットホテル)
「Yotel」はニューヨークやロンドン、シンガポールなど世界10か所以上でホテルを運営する会社
です。そんなYotelがシャルル・ド・ゴール空港内で営業しているホテルが「Yotel Air Paris」。
Yotel内にはラウンジや売店、宿泊用の部屋が完備されています。宿泊部屋は全80室となっており、
シングルタイプからシングルタイプまで選択が可能です(インターネットからの予約必須)。
早朝便をご利用されるお客様へはフライトの前日にチェックインを行うことも可能なサービスを
用意しています。

フランスのオススメホテル情報
ホテル①:Maison Astor Curio collection by Hilton
Maison Astor collection by Hilton
アクセス:シャルル・ド・ゴール空港から車で約40~50分

~特徴~
・マドレーヌ寺院やオペラ・ガルニエまで徒歩10~15分の立地
・レ クレドールのメンバーがいるコンシェルジュサービスあり
・大きな窓があるさまざまな部屋タイプあり
(ダブルベッド・クイーンベッド・ツインベッド・スイート)
・スリッパ・バスローブ:あり
・アイロン:あり
・ズボンプレッサー:なし
ホテル②:Hilton Paris La Defence
アクセス:La Defence駅直結

~特徴~
・La Defence駅直結でホテルロゴの案内があり迷いづらい
・パリ中心地に位置しているわけではないが、凱旋門最寄り駅まで1駅で観光にも
便利
・価格と客室の広さを重視される方にオススメ
・スリッパ・バスローブ:あり
・アイロン:あり
・ズボンプレッサー:なし
ホテル③:Hilton Garden Inn Paris La Villette
Hilton Garden Inn Paris La Villette
アクセス:Corectin Cario駅から徒歩約5分

~特徴~
・コネクティングルーム・ファミリールームあり
・全室シャワールームのみ・バスタブなし
・24時間利用可能なランドリーあり
・スリッパ・バスローブ:???確認要
・アイロン:あり
・ズボンプレッサー:なし
ホテル④:Waldorf Astoria Versailles
アクセス:パリ市内から車で約30~40分/ベルサイユ宮殿から徒歩約20分

~特徴~
・Hiltonグループ最上級のホテルブランド
・ベルサイユ公園の素晴らしい眺望を楽しめる5つ星ホテル
・スモーキングエリアあり
・スリッパ・バスローブ:あり
・アイロン:あり
・ズボンプレッサー:なし
ホテル⑤:Canopy by Hilton Paris Trocadero
Canopy by Hilton Paris Trocadero
アクセス:シャルルドゴール空港から車で約50~60分

~特徴~
・パリの中でも広い客室
・キャノピー(天蓋)をイメージした照明で明るい部屋
・エッフェル塔を一望できるルーフトップ
・スリッパ・バスローブ:あり
・アイロン:あり
・ズボンプレッサー:なし
フランス シャルル・ド・ゴール空港出発
<スケジュール>
25/01/27(月)KL1404 シャルルドゴール 09:45 ー アムステルダム 11:10
25/01/27(月)KL861 アムステルダム 14:45 ー 成田 11:45 ※翌日着
<出発までの流れ>
① チェックイン/保安検査
② ラウンジ
③ 搭乗ゲート
<出国ターミナル情報>
私たちはTERMINAL2 Fゲートから出国しました。TERMINAL2 Fゲート、Gゲートはシェンゲン加盟国行き(ヨーロッパ圏内行き)、TERMINAL2 Kゲート、Lゲート、Mゲートは非シェンゲン加盟国行きのゲートとなっています。

<チェックイン>
こちらがターミナル2 Fゲートのフロアマップです。青枠で囲まれている部分が一般(エコノミー)のお客様が利用されるチェックインカウンターと保安検査場です。赤枠で囲まれている部分はビジネスクラス、コンフォートクラスご利用のSKYPriority専用のカウンターです。

・SKY Priority(搭乗手続き)
SKYPriorityとはSKYTeamが運営している時短サービスの1つです。SKYPriority利用者は・専用チェックインカウンターの利用・優先手荷物預け入れ、Pickup・優先搭乗レーンの利用があります。

【SKYPriorityご利用条件】
・ビジネスクラスまたはプレミアムクラスをご利用のお客様
・Flying Blue ゴールド/プラチナ会員のお客様
・Flying Blue アルティメット会員のお客様
・SKYTEAM エリートプラス会員のお客様
<ラウンジ>
エールフランス航空のラウンジはSKYPriority専用セキュリティチェックからの目の前に位置しています(黄色枠内)。

ビジネスクラスを利用するお客様はラウンジの利用が可能です。
【ラウンジサービス】
・各座席Wifi,ACアダプタ完備
・アプリ Air France Playによる雑誌閲覧サービス
・飲食物提供
・クラランスエステサービス(無料、予約必須)
・シャワールーム
・エールフランスショッピングルーム
食事コーナーはビュッフェコーナー・デザートコーナー・シェフによるオーダースタイルと様々なべリエーションがあり、充実しています。また、アルコールを含むドリンクコーナーはラウンジ内に2~3箇所設定されているため、どこにいてもすぐに飲み物を取りに行くことができます。Wifiも完備されているため、ラウンジ内で仕事をされている方も見受けられました。

ラウンジ見学後、アムステルダムスキポール空港(オランダ)へ向けて飛び立ちました。
<フライト>
今回の復路シャルル・ド・ゴール空港→アムステルダム スキポール空港へはKL1404便のビジネスクラスを利用しました。短距離線だったので、座席としてはエコノミークラスの座席で隣がいないような配列、真ん中を開けた配列となるような座席でした。隣がいないだけでも圧迫感がなくとても快適に過ごせました。 1時間ほどのフライトでしたが、機内食も配膳されとても有意義なフライトとなりました。

オランダ アムステルダム空港での乗継ぎ
シャルル・ド・ゴール空港出発後、乗継ぎのためアムステルダム スキポール空港に到着しました。
<アムステルダム スキポール空港とは>
アムステルダム スキポール空港は1916年に軍事飛行場として誕生しました。空港名の「スキポール(Schiphol)」は「船の穴」を意味し、かつて湖だった場所を開拓して建設されたことに由来します。1970年以降、ヨーロッパの主要ハブ空港としての地位を確立し、継続的な拡張を重ねてきました。現在では年間約7,000万人が利用し、世界320都市への直行便を運航。海面下4メートルという立地にありながら、効率的な運営と充実した施設で「世界最高の空港」の評価を得ています。

<アムステルダム スキポール空港案内>
アムステルダムスキポール空港は下記イメージ図のような施設となっており、私たちは 2階Departureエリアに到着しました。


こちらが2階Departureエリアのフロアマップです。

私たちはGateCに到着し、赤枠のパスポートチェックを受け、非シェンゲン加盟国へ渡航するエリアに入りました。シェンゲン加盟国内の空港で一度セキュリティチェックを受けるとその後のヨーロッパ圏内での乗り継ぎに伴うセキュリティチェックは割愛されます。
私たちはシャルルドゴール空港でセキュリティチェックを受けているため、今回はパスポートチェックのみを行いました。マップ中央のパスポートチェックボーダーを通過して非シェンゲン加盟国へ渡航するエリアに向かいました(Lounge1の左上)。
右下B,C,ゲート,右上Dゲートの半分はシェンゲン加盟国へ渡航するゲートとなります。右上Dゲートの半分と,左上E,Fゲートは非シェンゲン加盟国へ渡航するゲートとなります。左下のDepartureエリアG,H,Mゲートはローコストキャリアに登場する専用のゲートになっています。
スキポール空港では下記のような看板が掲示されています。

黒い背景に黄色い文字で表示されている案内は空港内の設備を表しており、黄色い背景に黒い文字で表示されている案内は搭乗ゲート等の空港内導線を表しています。また、現在地から搭乗するゲートまでおおよそ何分かかるかを確認できるボードも掲載されています。Depatureエリアではキオスクも設置されており、遅延、乗り遅れの対応、乗継便のフライト変更座席指定等の操作が可能です。
<ラウンジ>
アムステルダム スキポール空港ではKLMクラウンラウンジを利用できます。Departureエリアには2つのKLMクラウンラウンジが存在しています。KLMクラウンラウンジ25はシェンゲン加盟国へ渡航するお客様専用のラウンジとなります。私たちはAMSスキポール空港から成田空港へ渡航しますので、非シェンゲン加盟国に渡航するお客様専用のKLMクラウンラウンジ52を利用しました。

こちらがKLMクラウンラウンジ52の様子です。KLMクラウンラウンジ52に入ると、オランダの建築物を再現した陶器が壁一面に設置されていました。これはデルフトブルーハウスというものでオランダのデルフト焼で作られた陶器です。毎年1種類作成されているようで、今年で106種類となるようです。営業時間は午前4:45~午後22:00までとなります。
【ラウンジサービス】
・各座席Wifi,ACアダプタ完備
・飲食物提供
・エステサービス(無料、予約必須)
・シャワールーム
【KLMクラウンラウンジご利用条件】
・ビジネスクラスをご利用されるお客様
・Flying Blue ゴールド/プラチナ会員のお客様
・SKYTeam エリートプラス会員のお客様
<フライト>
アムステルダム スキポール空港→成田空港はKL861便のビジネスクラスを利用しました。
この便はファーストクラスの設定はなく、ワールドビジネス・プレミアムコンフォート・エコノミーという機材でした。座席は、フルフラットになるリクライニングが付いていて、簡易的なドアを閉めると、個室になるので、本当に快適に過ごすことができました。

機内食は、往路便と同様、離陸2時間後頃と、着陸前2時間頃の2回提供でした。ビジネスクラスでは、コース料理のような形で、前菜から、メイン、デザートという形でした。メニュー表が事前に配布され、じっくりお食事を選ぶことができたのですが、ここでも日本食はすごく人気で売り切れてしまっていたようです。朝食も最後、メインを複数選択肢から選ぶことができたのですが、ヨーロッパならではの、クロワッサンやチーズ、ハムなど最後までヨーロッパを感じられるようなお食事でした。

14時間という長いフライト時間ではありましたが、快適な座席と素敵なお食事やサービスで、本当にあっという間のフライトでした。
今回、行きはプレエコ・帰りはビジネスでしたが、帰りの短距離路線でエコノミークラスの座席のシートも体験できたので、AFKLのエコノミークラス・プレミアムエコノミークラス・ビジネスクラスすべてに座ることができ、違いを体験するとても良い機会となりました。
おわりに
以上、フランス パリへの出張体験をもとに、ビジネス渡航に役立つ情報をお届けしました。
エールフランス/KLMオランダ航空の快適な機内サービスやヒルトンホテルの便利な立地など実際に体験して得られた知見は、皆様の出張計画に必ず役立つはずです。
この記事で紹介した情報を参考に、効率的で実り多い出張を実現していただければ幸いです。
ご不明な点やさらに詳しい情報が必要な場合は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
Bon voyage!