
6つの出張手配・管理システムを比較|自社に合ったシステムの選び方も解説
出張業務において、申請・手配・経費精算などが多岐の部門にまたがって行われることが多く、担当者の負担増や手続きの煩雑化、さらにはミスや不正のリスクを招く要因となっています。こうした状況を放置しておくと、業務の非効率化やコスト増加につながる恐れがあります。
そのような課題を解決する手段として注目されているのが『出張手配・管理システム』です。しかし、「導入して本当に業務が楽になるのか」「自社に合ったシステムがどれなのか分からない」といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
この記事では、出張手配・管理システムの役割や導入によるメリット、システム選定時のチェックポイント、6つの出張手配・管理システムの特徴をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.出張手配・管理システムとは
- 2.出張手配・管理システムを比較する際のチェックポイント
- 3.出張手配・管理システムを比較!どのような違いがある?
- 3.1.出張手配・管理システムの比較表
- 3.2.1.ビズバンスJTB出張予約
- 3.3.2.AI Travel
- 3.4.3.出張手配プラス
- 3.5.4.出張なび
- 3.6.5.Smart BTM
- 3.7.6.BTOL
- 4.まとめ
出張手配・管理システムとは
出張手配・管理システムとは、出張に関する手配や精算などの業務を一元管理し、効率化するためのシステムです。
一般的に、出張の申請や交通・宿泊の手配を出張者自身が行い、出張後の経費精算は経理担当者が処理するなど、業務が分散しており、時間や手間がかかるうえにミスや不正のリスクもありました。出張手配・管理システムを導入することで、出張申請から承認、手配、精算までの流れをデジタル化・簡素化でき、業務効率の向上やコスト削減につながります。
出張手配・管理システムを比較する際のチェックポイント
出張手配・管理システムは、各社が提供するシステムごとに機能や対応範囲が異なるため、自社の出張特性や運用に合ったものを選ぶことが重要です。ここでは、出張手配・管理システム選定時に押さえておきたい代表的なチェックポイントをご紹介します。
サービスの範囲
出張手配・管理システムを選ぶ際は、自社の手配内容をどこまでカバーできるのか、コストや運用との兼ね合いを確認することが重要です。出張申請や承認、交通・宿泊の手配、経費精算、レポート作成など、一連の業務を一元管理できるシステムであれば、手間を削減できます。
出張手配の利便性
出張管理・手配システムの中には、オンライン上で手配が完結するものと、手配依頼はシステム上で行い、実際の手配作業は旅行代理店が行うものがあります。この違いにより、予約完了までにかかる所要時間や営業時間外での手配可否が異なるため、システム比較の際には確認しておきたいポイントです。
予約可能な交通機関や宿泊などの予約サイトの種類や数
出張手配・管理システムを選ぶ際は、対応している交通機関や宿泊などの予約サイトの種類や数も重要な比較ポイントです。航空会社や鉄道、宿泊などの予約サイトが充実していれば、出張者は希望に沿った手配がしやすくなり、コストや移動時間の最適化にもつながります。
経費の可視化の可否
出張手配・管理システムには、出張にかかる経費を可視化できる機能が搭載されているものがあります。誰が・いつ・どこで・いくら使ったのかを把握できるため、予算管理や無駄な経費を削減するのに役立ちます。また、予約情報や請求内容のレポートを出力できる機能があれば、出張費の分析や今後の出張方針の見直しにも活用できます。
サポート体制
出張手配・管理システムを安心して運用するためには、トラブル発生時も含めて迅速かつ的確に対応できるサポート窓口の有無が重要です。さらに、導入から利用開始までの円滑な導入支援や操作説明会などのサポート体制が整っているかどうかも大切な要素です。
操作性
出張手配・管理システムを導入する際は、現場の担当者や出張者が直感的に使える操作性の高さが重要です。どれだけ機能が充実していても、操作が複雑であればかえって業務効率を下げる原因になります。画面の見やすさや操作手順の分かりやすさに加え、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末への対応状況も確認しておきたいポイントです。
出張手配・管理システムを比較!どのような違いがある?
自社に合った出張手配・管理システムを選ぶには、比較が欠かせません。以下で主なシステムの特徴をご紹介します。
出張手配・管理システムの比較表
『ビズバンスJTB出張予約』『AI Travel』『出張手配プラス』『出張なび』『Smart BTM』『BTOL』の6つのサービスの初期導入費用や月額利用料、主な機能を比較表にまとめました。
▼出張手配・管理システムの比較表
サービス名 |
初期導入費用 |
月額利用料 |
主な機能 |
ビズバンスJTB出張予約 |
10万円〜(税抜き) |
3万円〜(税抜き) |
|
AI Travel |
要問い合わせ |
要問い合わせ |
|
出張手配プラス |
無料 |
無料 |
|
出張なび |
要問い合わせ |
要問い合わせ |
|
Smart BTM |
無料 |
無料 |
|
BTOL |
要問い合わせ |
要問い合わせ |
|
1.ビズバンスJTB出張予約
『ビズバンスJTB出張予約』は、株式会社JTBビジネストラベルソリューションズが提供する法人向けの出張手配・管理システムです。航空会社や鉄道、宿泊施設の予約をオンラインで一元管理でき、業務の効率化に貢献します。また、企業への一括請求や経費の可視化・レポート機能も充実しており、出張にかかるコスト管理やガバナンス強化にも役立つのが特長です。
2.AI Travel
『AI Travel』は、株式会社トランスファーデータが提供する出張管理・経費精算サービスです。国内外のホテル、飛行機、新幹線などの手配を一括で検索・予約でき、出張申請から承認、経費精算までを一元管理できます。直感的なUIにより、出張者や管理者の操作負担を軽減し、業務効率化を実現します。
3.出張手配プラス
『出張手配プラス』は、株式会社エルクが提供する出張手配・管理サービスです。国内外の出張に対応し、飛行機やJR券、宿泊施設、レンタカー、会議室などの手配を一元化できます。出張手配プラスを利用して手配した交通・宿泊に関する費用については、株式会社エルクが立て替えたのち会社に一括請求するスタイルをとっており、出張者の立替負担や経理担当者のストレスの軽減効果が期待できます。
4.出張なび
『出張なび』は、株式会社日本旅行が提供する出張手配・管理サービスです。航空券や新幹線、ホテル、レンタカーなどの予約が24時間オンラインで可能で、多くのサービスがチケットレスに対応しているため、急な出張にも柔軟に対応できます。このほか、法人専用運賃の適用や企業への一括請求により、出張コストの削減と経理業務の効率化を実現します。
5.Smart BTM
『Smart BTM』は、株式会社IACEトラベルが提供する出張手配・管理サービスです。航空券やホテル、JR券、Wi-Fiレンタルなどの予約をオンラインで一括管理でき、国内外の出張に幅広く対応しています。さらに、国際線約400社、国内線約14社、世界50万軒以上の宿泊施設から選べるほか、24時間365日体制でチャットや電話、メールによる専任オペレーターのサポートが受けられるのも特長です。
6.BTOL
『BTOL』は、株式会社南海国際旅行が提供する出張手配・管理システムです。国内外の航空券、新幹線、宿泊施設、レンタカーなどの予約を一元管理でき、スマートフォンやタブレットから24時間いつでも予約・変更・取消が可能です。チケットレス対応により、紙のチケット受け取りが不要で、出張者の負担を軽減します。また、メールリクエスト機能を使えば、オペレーターによる手配も依頼できるため、操作に不安がある場合や急な出張時にも柔軟に対応できます。
▽許諾について
※本記事の掲載内容は、公式サイトの情報を基にしています。
※記載内容やサービス名の表記は個別に許諾を得たものではありません。
万が一、間違いや問題がある場合は可能な限り迅速に修正いたしますので、問い合わせフォームよりご連絡ください。
まとめ
この記事では、出張手配・管理システムの概要や導入するメリット、比較する際のチェックポイントについて以下の内容を解説しました。
- 出張手配・管理システムとは、出張の手配や精算などに関する業務を一元管理し、効率化するためのシステム
- 出張手配・管理システムを導入することで、出張申請から承認、手配、精算までの流れをデジタル化・簡素化でき、業務効率の向上やコスト削減につながる
- 出張手配・管理システムを比較する際のチェックポイントは、主に「サービスの範囲」「出張手配の利便性」「交通機関や宿泊などの予約サイトの種類や数」「経費の可視化の可否」「サポート体制」「操作性」の6つ
従来の出張業務は申請・手配・精算が分散しており、手間やミスが発生しやすい状況でした。しかし、出張手配・管理システムを導入することで、これらの業務を一元管理でき、効率化や経費の可視化が実現します。
今回ご紹介した比較ポイントや各サービスの特徴を参考に、自社の出張業務に合ったシステムを検討し、より効率的な運用体制の構築を目指してみてください。
『株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ』では、ビズバンスJTB出張予約を提供し、企業の出張業務を効率的にサポートしています。国内外の航空券・鉄道・宿泊のオンライン予約に対応しており、出張申請から手配、経費精算までを一元管理できます。プロファイル管理やレポート機能も備えており、企業の出張業務の効率化や出張経費を可視化することが可能です。出張にかかる手間やコストを削減したい企業さまは、ぜひ導入をご検討ください。